2015.09.22

PAPERSKY No.48 Wood Issue

地上で読む機内誌をテーマとした旅の雑誌『PAPERSKY』最新号が発売中です。
特集の旅先は、森林に恵まれたフィンランド。人と木が共に生きる豊かな文化を紹介しています。
案内人は、クラフト作家の上原かなえさんです。ぜひご覧ください!

2015.09.22

PeakPerformance / Magazine AD

ピークパフォーマンスの雑誌広告をデザインしました。

2015.09.15

青山裕企 写真集『なつのせいかつ』

写真家・青山裕企さんの最新作品集『なつのせいかつ』をデザインしました。

B6変型サイズ(H127×W154mm)/48ページ(フルカラー)/並製本(平綴じ)/限定500部
表紙は写真違いで2種類(各250部)。本文に写真を48点掲載。モデルは近藤そらさんです。

9月19日(土)から21日(月・祝)まで開催される「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015」の
「ユカイハンズ」ブースにて先行販売されます。(会期中のみ特別価格1000円)

アイドル・女優・モデルの写真集は、関わりたい仕事のひとつであったため実現して嬉しいです。
デザインも写真の構成も楽しめました。写真集のデザイン依頼が沢山増えることを期待しています。

高校一年生のひと夏の輝きが眩しい一冊となっています。ぜひご覧ください!

2015.05.11

Nobuhiro Shimura / good copy

現代美術作家・志村信裕の作品集『good copy』をセントラルパークから出版します。
山田が企画編集およびデザインを手掛け、自主出版によるアーティストブックの第一弾となります。(詳細はこちら
本作は、志村が作家デビューから10年間に発表した作品の軌跡より、代表作22点を厳選して収録した、節目に相応しい待望の記録集です。

志村は、映像を主な表現方法として作品制作を行っており、近年では、映像以外の表現を用いた作品も精力的に発表しています。
タイトル『good copy』は、映像が本質的に “コピー” であり、 “影” を扱っているという志村の想いに由来しています。

映像作品の魅力のひとつに、一瞬で消えてしまう儚い存在(実態がない作品)故、際立つ美しさがあります。
透明であるにも関わらず、記録としては、作品を劣化なく永久保存できると考えられる矛盾もまた、映像表現の面白さのひとつです。

志村が、現実の “うつし” にこだわり映し出すモチーフは、色彩感覚に富み、洒落ています。
具象・抽象問わず、映像に不思議な魅力があることはもちろん、投影する対象物(スクリーン)に遊び心があり、新鮮な発見と喜びを与えてくれます。
作品に対し難しいことを考えず、素直に体験として楽しめる。着眼点と発想力。志村信裕の素晴らしさは、そこにあると思います。

記憶に新しい展覧会では、「未見の星座〈コンステレーション〉」(東京都現代美術館)にて展示したふたつの作品が高い評価を得ました。
直近に控える展示として、水戸芸術館で行われるグループ展「カフェ・イン・水戸R」 会期:2015年8月1日(土)ー 10月18日(日)にて新作が発表されます。
来年から2年間パリに滞在(平成27年度新進芸術家海外研修員に内定)することも決まり、一層の活躍が期待される、注目の現代美術作家です。

志村と山田の出会いは2008年。当時より、作家とデザイナーとして、仕事に向き合う制作態度や互いの感性に共感し合い、高い親和性を覚えていました。
2011年には、志村の初作品集となる『highlight』のデザインを、志村の指名により、山田が手掛けた間柄でもあります。
前作『highlight』は、仕様と体裁に制約が多く、不完全燃焼で終わったことから、ずっと温めていた想いを本作品集として発表した次第です。

デザインを行うにあたって第一に考えたことは、印刷媒体を介し、志村の映像作品がもつ世界観を最も魅力的に伝える手段は何かということでした。
展示の記録写真を素材として用い、再現は難しくとも、如何に過去の展示風景を喚起させるかを真剣に考え抜きました。
また、映像表現の特徴である、一回性、透明性を、視覚と触覚により、印刷ならではの物質特性を活かし、定着することに注力しました。
更には、光と影、明と暗など、映像表現で対となる要素、密接な凹凸関係を、デザインと印刷で表現することも強く意識しました。

前作同様、掲載作品の選定および掲載順の決定はもちろん、仕様と体裁を含むデザイン全般についても、信頼関係のもと一任されました。
デザイン案は、全てにおいて、ひとつしか見せていません。しかしながら、最初の提案がそのまま形になった純度の高い作品集となっています。
文字組設計の美しさと読み易さは、得意とする長所です。付録パンフレットの文字詰めは、特にこだわっており自信があります。

作品集『good copy』は、費やす予算も割く時間と労力も、限度を決めるのは自分自身です。誰の許可も要りません。
与えられた仕事以上に楽しまなければ、自主制作する意義がないと考え、自分が最善と信じるデザインを貫き実現しました。
受注仕事でもデザインを任されることが多いですが、全責任を負い、実験的に攻めて自由に遊べる環境は、やりがいがありました。

特装表紙の紙の薄さは、自主出版だからこそ実現したアイデアだと思います。通常、商品が痛むことを懸念し、却下される可能性が高いです。
両面印刷による透け感と手に取った時に伝わる危うい触感。映像表現の特徴である透明性を、印刷表現により最も具現化した要素です。

好きな作家の作品集を、自ら企画編集して手掛けることは、作品を購入すること以上に贅沢な体験だと思いました。
申し出を快く受け入れ、素晴らしい機会を与えていただき光栄です。デザイナー冥利に尽き、有り難き幸せ!

本作品集は、作家が満足し喜んでくれた時点で、販売する前から大成功と言っても過言ではありません。
作家が異論なく気に入ってくれたという事実こそが、決して好き勝手にデザインしたわけではないという何よりの証です。

美術関係の仕事は好きな分野のひとつで、展覧会の宣伝広報物や作品集など、これまでもいくつか手掛けています。
本作品集を良いきっかけとして、もっとデザインする機会が増えると嬉しいです。

作品集『good copy』は、セントラルパークのオンラインショップからご購入いただけます。

全国の書店でも販売を開始しました。改めて、取り扱い店舗をお知らせし、随時更新していきます。

『good copy』を多くの方に見ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
率直な感想をお聞かせいただけると作家と共に喜びます◎

2015.05.02

PAPERSKY No.47 Good Company Issue

地上で読む機内誌をテーマとした旅の雑誌『PAPERSKY』最新号が発売中です。
特集の旅先は、サンフランシスコ・ベイエリア。案内人は、「ランドスケーププロダクツ」代表の中原慎一郎さんです。
優れた豊かなコミュニティを創造し発展する、現地の“グッドカンパニー”を紹介しています。

本誌ADを務めて5年目となるため、本号より、自身の成長から来る気付きと気分転換したいという想いを反映させ、デザインフォーマットを見直しました。
デザインのリニューアルを求められたわけではなく、勝手に大幅な改変は行っていませんが、
変化がないと慣れてしまい楽しくないため、デザイナーのこだわりから発露した自発的な改善提案を行い、各所に微調整と変更を加えています。
大らかな風通しの良さに遊び心を加え、今まで以上に、都会的で洗練された印象を与える洒脱な雑誌を目指しました。
過去の号と細部を比べて見ると、随所に発見があり面白いと思います。ぜひご覧ください。