2022.01.14

新年の挨拶 2022

2022年もよろしくお願いします。

冒頭の写真は仕事場から望む綺麗な青空。
日々季節を感じる抜けのいい風景を眺めながら仕事をしています。
新たな1年を明るく前向きな気持ちで過ごせるよう、白い雲を眩い光が透かす輝かしい空の写真をお届け。

自由に出かけられず、鬱屈とした時間を過ごす日々に滅入っている人も多いと思いますが、
空を見上げるきっかけとなり、少しでも気分が晴れたら嬉しいです。

コロナ禍が続き、2021年も変わらず大変な1年でしたね。
僕自身、計画とおりにいかないこともあり、やりたいことが叶わず心残りのある1年でした。
終息の兆しが見えませんが、2022年を自分らしく充実した素晴らしい1年にするための努力を続けます。

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さて、2021年も更新が滞ったNEWSページ(もはや気にも留めていません)

常々、丁寧に解説したいと思ったまま紹介できずにいる仕事が旅の雑誌『PAPERSKY』。
ありがたく幸せなことに、2011年からずっと続く仕事であり、独立以来もっとも長く続いている仕事でもあります。

2020年春にロゴを刷新し、本誌の判型・体裁・デザインもフルリニューアルしました。

いざ、紹介するとなると伝えたいことが多すぎて、なかなか執筆に向けた重い腰が上がりません。
文章を書くこと(推敲)にすごい時間がかかることを自分自身が一番理解しているので、
意を決して、まとまった時間をとることをできないままでいます。
(もちろん、細切れの時間を要領よくまとめていれば、とっくに書き上げていたに違いありません)

単独の記事を完成させるのがいつになるか分からないので、ひとまず簡単にご紹介。

下の写真は『PAPERSKY』がフルリニューアルした最初の号(東京特集)を一番上にして積み重ねた状況。
リニューアル前の年3回発行から現在は年2回発行となり、2年間で4冊をデザインしました。

リニューアル以降、表紙のデザインを統一しています。
毎号、写真が入れ替わり、文字情報は特集の取材を行った地名が入るのみの要素を削ぎ落とした簡潔な設計。
(見映えの問題だけでなく、僕からの提案による要素の整理でしたが、変更した意図の詳細はまた別の機会に改めて)

リニューアル前の表紙は、特集の内容や取材地から受けた印象を気分として反映させ、色も書体も構成も様々でした。
上下の写真を比較すると、リニューアル前後で情報量も全然違うと思います。

製本は、中綴じから無線綴じに変更し、判型も天地左右共に大きくしています(A4変型サイズ)
並べて見比べるとかなり印象が変わりました(左/リニューアル前・最後の号、右/リニューアル後・最初の号)
本誌全体をデザインしているのですが、誌面も一から設計し直しました。
『PAPERSKY』は2002年創刊。
長らく出版不況が叫ばれ、コロナ禍に入り、大手出版社の雑誌でさえ休刊・廃刊が増えているなか、
少人数で制作している独立系の雑誌がずっと続いていることは尊敬に値します。
志のある素晴らしい雑誌にこれからもデザインでお役に立てることを本当に嬉しく思っています。

どこの本屋にも置いてあるような有名な雑誌ではありませんが、見かけたらぜひ手に取って見てください。
編集長・ルーカスさんの独自の視点で編集された日本の魅力を再発見できるはずです。
オンライン注文であれば、バックナンバーを含め、どこにお住まいであろうと購入することが可能。

世界各地を巡った特集企画が誌面の大半を占める『PAPERSKY』ですが、
コロナ禍での制作となった、リニューアル以降の4冊は共に日本国内(東京・九州・高知・岩手)を旅しています。

再び、安心して自由に旅が出来る世界の訪れを願うばかり。

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おかげさまで、2006年の独立から15年以上が経ちました。
これまで、仕事の依頼をくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
指名でデザインのご依頼いただけることは本当にありがたく幸せなこと。

好きなことをしているので当たり前かもしれませんが、
今も変わらず楽しく仕事をさせていただいています。

2022年、様々な人と協力し、一緒に面白い仕事が出来ると嬉しいです。
誠実に丁寧に。そして迅速に。
皆様のご期待に応えられるよう最善を尽くします。
デザイン・撮影のご依頼・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。
ご連絡を心よりお待ちしています。

今年の目標もデザインと写真をとおして喜んでもらうこと。
それから、自分の大切な時間をもっと有意義な活動に使いたいと考えています。

近年は、すべての作品を自ら撮影している自主制作のウェブメディア「少女記録」の運営も続けています。
早いもので、もうすぐサイト公開6周年になります。
やめるつもりはありませんが、時間は有限なので、今年は新しいことに挑戦したいとも考えています。

そして、なにはともあれ、健康第一。
もともと好きだったけれど時間をとられるのが嫌で機会が減っていた料理への熱がコロナ禍に蘇り、
ますます健康的な食生活を送ることが出来ています。
若い時から節制を習慣にしていることもあり、細身の体型を維持できていることも誇りです。

2022年も着実に前進すべく、自分のやれること・自分ができることを磨いていきます。
今は積極的に行うのが難しい人物撮影を、仕事としてもデザインと並行し増やしていきたいですね。
(自ら撮影した写真作品を紹介しているInstagram

以上、遅ればせながら、2022年の新年の挨拶でした。

みなさんにとって、最高の一年になりますように。